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  1. 数学
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  4. 因数分解

いろいろな因数分解

式の一部を1つの文字とみたり、項を組にしたりすると、そのままでは公式が使えない式も因数分解できます。因数分解は、数の計算や式の値を求めるときにも役立ちます。

この単元でできるようになること

  • 式の一部を1つの文字に置きかえて因数分解できる
  • 共通因数をくくってから公式を使える
  • 4項の式を2つずつ組にして因数分解できる
  • 因数分解を使って数の計算や式の値を工夫して求められる

前に習ったこと

始める前に、次の問題が解けるか確かめよう。

問題を読み込んでいます…

基本を理解する

型1:かたまりを1つの文字とみる(置き換え)

例題1

\((x + y)^2 - 5(x + y) + 6\) を因数分解しなさい。

解答

\((x + y)\) が2回出てきます。\(x + y = M\) とおくと

\[ M^2 - 5M + 6 \]

たして \(-5\)、かけて \(6\) になる2数は \(-2\) と \(-3\) なので

\[ = (M - 2)(M - 3) \]

\(M\) をもとに戻します。

\[ = (x + y - 2)(x + y - 3) \]

置き換えたら必ず戻す

\(M\) のまま答えにしてはいけません。 最後にもとの式に戻すのを忘れないでください。

例題2

\((a - b)^2 - 9\) を因数分解しなさい。

解答

\(a - b = M\) とおくと \(M^2 - 9 = M^2 - 3^2\) なので公式④。

\[ = (M + 3)(M - 3) = (a - b + 3)(a - b - 3) \]

型2:共通因数でくくってから公式

共通因数を先にくくり出すのが鉄則です。くくったあとに公式が使えることがよくあります。

例題3

\(2x^2 - 8\) を因数分解しなさい。

解答

まず共通因数 \(2\) をくくり出します。

\[ = 2(x^2 - 4) \]

かっこの中に公式④が使えます。

\[ = 2(x + 2)(x - 2) \]

ここで止めない

\(2(x^2 - 4)\) で終わりにするのは不完全です。 「それ以上分解できないか」を必ず確認しましょう。

例題4

\(3ax^2 - 12ax + 12a\) を因数分解しなさい。

解答

共通因数は \(3a\) です。

\[ = 3a(x^2 - 4x + 4) \]

かっこの中は \(x^2 - 2 \cdot 2x + 2^2\) なので公式③(完全平方)。

\[ = 3a(x - 2)^2 \]

型3:4項の式(2つずつ組にする)

項が4つあるときは、2つずつ組にして共通因数を作ります。

例題5

\(ax + ay + bx + by\) を因数分解しなさい。

解答

前の2つ、後ろの2つで組にします。

\[ = a(x + y) + b(x + y) \]

\((x + y)\) が共通因数になったので、さらにくくります。

\[ = (x + y)(a + b) \]

組にするコツ

組にしたあと、同じかっこが現れるように分けます。 うまくいかないときは、組み合わせ方を変えてみましょう。

例題6

\(x^2 - xy + x - y\) を因数分解しなさい。

解答

前2つと後ろ2つで組にします。

\[ = x(x - y) + (x - y) \]

\((x - y)\) が共通です。後ろの \((x-y)\) は \(1 \times (x-y)\) と考えます。

\[ = (x - y)(x + 1) \]

型4:2乗の差とみる

一見すると公式が使えなくても、\(\bigcirc^2 - \triangle^2\) の形に見えることがあります。

例題7

\(x^2 - 4y^2\) を因数分解しなさい。

解答

\(4y^2 = (2y)^2\) なので

\[ x^2 - (2y)^2 = (x + 2y)(x - 2y) \]

例題8

\(x^2 + 6x + 9 - y^2\) を因数分解しなさい。

解答

前の3項が完全平方の形です。

\[ (x^2 + 6x + 9) - y^2 = (x + 3)^2 - y^2 \]

\((x+3)\) をかたまりとみると、2乗の差になっています。

\[ = (x + 3 + y)(x + 3 - y) \]

3項 + 1項に分ける

4項のうち3つが完全平方になっていたら、この形を疑います。 \(\bigcirc^2 - \triangle^2\) に持ち込むのが目標です。

計算を工夫する

因数分解も、数の計算に使えます。

例題9

次を工夫して計算しなさい。

  1. \(57^2 - 43^2\)
  2. \(2 \times 38^2 - 2 \times 12^2\)
解答

(1) 公式④の逆を使います。

\[ 57^2 - 43^2 = (57 + 43)(57 - 43) = 100 \times 14 = 1400 \]

(2) まず共通因数 \(2\) をくくり出します。

\[ 2(38^2 - 12^2) = 2(38 + 12)(38 - 12) \]
\[ = 2 \times 50 \times 26 = 2600 \]

そのまま計算すると大変

\(57^2 = 3249\)、\(43^2 = 1849\) と計算してから引くこともできますが、 因数分解を使えば暗算でも解けます。

自分でやってみる

解いたら「答えを確認」で確かめよう。

問題を読み込んでいます…

まとめ

  • 共通因数を先にくくり出す。くくったあとも公式が使えないか確認する
  • 同じかたまりが繰り返されたら1文字に置き換える(最後に必ず戻す)
  • 4項なら2つずつ組にして共通因数を作る
  • \(\bigcirc^2 - \triangle^2\) の形が隠れていないか探す
  • \(57^2 - 43^2\) のような数の計算や、代入の前の式変形にも使える

次は 二次方程式の基本 で、因数分解を使って方程式を解きます。


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