二次方程式の利用(数・図形)¶
二次方程式の解は2つあることが多いですが、どちらも問題の答えになるとは限りません。正の数か、長さとして意味があるかなど、問題の条件に合うかを必ず確かめましょう。
この単元でできるようになること¶
- 文章題を二次方程式で表せる
- 数に関する問題を解ける
- 図形の辺の長さや面積の問題を解ける
- 解が問題の条件に合うか確かめて答えられる
前に習ったこと¶
始める前に、次の問題が解けるか確かめよう。
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基本を理解する¶
文章題を解く手順¶
文章題の解き方ステップ
- 何を \(x\) とおくか決める
- 等しい関係を見つけて方程式を立てる
- 方程式を解く
- 解が問題の条件に合うか確認する(負の値・不適な値を除く)
- 答えを書く(単位も忘れずに)
解の確認を忘れずに!
二次方程式の解は2つ出ることが多い。問題の意味に合わない解は捨てる。
タイプ① 数に関する問題¶
例題1¶
連続する2つの自然数がある。それぞれを2乗した和が \(85\) のとき、この2つの自然数を求めよ。
解答
小さい方の自然数を \(x\) とすると、大きい方は \(x + 1\)。
方程式を立てる:
確認: \(x\) は自然数なので \(x = -7\) は不適。
答え:6と7
例題2¶
ある正の数の2乗から、その数の \(3\) 倍を引くと \(10\) になる。その数を求めよ。
解答
ある正の数を \(x\) とする。
方程式を立てる:
確認: \(x > 0\) なので \(x = -2\) は不適。
答え:5
タイプ② 図形に関する問題¶
例題3¶
縦が \(8\) cm、横が \(12\) cm の長方形がある。縦と横をそれぞれ同じ長さだけ短くして、面積を元の半分にしたい。何 cm 短くすればよいか。
解答
短くする長さを \(x\) cm とする。
元の面積:\(8 \times 12 = 96\) cm²
方程式を立てる:
確認: \(x = 16\) のとき縦 \(8 - 16 = -8\) cm となり不適。
答え:4 cm
例題4¶
正方形の土地の内側に幅が一定の道を作る。正方形の1辺が \(20\) m のとき、道を除いた内側の面積が \(256\) m² になるよう道の幅を求めよ。
解答
道の幅を \(x\) m とすると、内側の正方形の1辺は \((20 - 2x)\) m。
方程式を立てる:
\(20 - 2x > 0\) なので正の値のみ採用。
確認: \(0 < x < 10\) を満たす。✓
答え:2 m
例題5¶
周の長さが \(20\) cm、面積が \(24\) cm² の長方形がある。この長方形の縦と横の長さを求めよ(縦の方が短いとする)。
解答
縦を \(x\) cm とすると、縦と横の和は周の半分の \(10\) cm なので、横は \((10 - x)\) cm。
縦の方が短いので \(x = 4\)(\(x = 6\) のときは横が \(4\) cm で、縦の方が長くなる)。
答え:縦 4 cm、横 6 cm
タイプ③ 速さ・時間に関する問題¶
例題6¶
ある人が \(240\) km の道のりを一定の速さで走った。もし時速を \(4\) km 速くすると、かかる時間が \(1\) 時間短くなるという。もとの速さを求めよ。
解答
もとの速さを \(x\) km/時 とする。
- もとの時間:\(\dfrac{240}{x}\) 時間
- 速くしたときの時間:\(\dfrac{240}{x+4}\) 時間
方程式を立てる:
両辺に \(x(x+4)\) をかける。
確認: 速さは正なので \(x = -32\) は不適。
答え:時速 30 km
自分でやってみる¶
解いたら「答えを確認」で確かめよう。
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まとめ¶
文章題のチェックリスト
- 何を \(x\) としたか明記した
- \(x\) の単位を確認した(cm、m、個、歳…)
- 等しい関係から方程式を正しく立てた
- 解を2つとも求めた
- 問題の条件に合わない解を除いた
- 答えの単位を書いた
よく出るパターンと方程式の立て方
| パターン | 方程式の立て方のヒント |
|---|---|
| 連続する整数 | 小さい方を \(x\)、大きい方を \(x+1\) |
| 長方形の面積 | 縦 \(\times\) 横 = 面積 |
| 正方形の道(内側) | 道を除いた1辺 \(=\) 全体 \(-\) 道幅 \(\times 2\) |
| 直角三角形 | \(a^2 + b^2 = c^2\)(ピタゴラスの定理) |
| 速さ・時間 | 時間 \(=\) 距離 \(\div\) 速さ |
理解度チェック¶
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