LESSON 1 / 3
一次式の計算¶
文字を使った式(文字式)の計算のきまりを学びます。同類項をまとめる・カッコを外す・分数をそろえる、の3つができれば、次に学ぶ方程式の計算がぐっと楽になります。
この単元でできるようになること¶
- 項・係数・次数の意味を説明できる
- 同類項をまとめられる
- 一次式の加法・減法ができる(ひく式のカッコの符号に気をつけて)
- 一次式と数の乗法・除法ができる
- 分数をふくむ一次式を通分して計算できる
- 文字に数を代入して式の値を求められる
前に習ったこと¶
始める前に、次の問題が解けるか確かめよう。
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基本を理解する¶
文字式の基本¶
項・係数・一次式とは¶
数や文字のかけ算だけでできた式を単項式、単項式の和の形の式を多項式という。
多項式のひとつひとつの単項式を項という。数だけの項を定数項という。
単項式 \(ax\) の数の部分 \(a\) を、\(x\) の係数という。
次数と一次式
文字がかけ合わされた個数を次数という。
- \(3x\) → 文字が1個 → 1次式
- \(2x^2\) → 文字が2個(\(x \times x\))→ 2次式
中学1年生で学ぶのは、文字が1個だけの1次式。
同類項¶
文字の部分が同じ項を同類項という。同類項はまとめて計算できる。
同類項のまとめ方
係数どうしを計算して、文字はそのままにする。
文字が違う項はまとめられない
\(3x + 2y\) → \(x\) と \(y\) は文字が違うのでまとめられない。
\(2x + 5\) → 文字のある項と定数項はまとめられない。
一次式の加法・減法¶
一次式どうしの足し算・引き算¶
カッコを外して、同類項をまとめる。
引き算でカッコを外すとき
\(A - (B + C)\) のように、マイナスのカッコを外すときは中の符号がすべて逆になる。
一次式と数の乗法・除法¶
数をかける(乗法)¶
分配法則
カッコの外の数を、カッコの中のすべての項にかける。
数で割る(除法)¶
割り算は逆数をかける形に直す。
逆数とは(小学校の復習)
ある数の分子と分母をひっくり返した数を逆数という。
| 数 | 逆数 |
|---|---|
| \(\dfrac{2}{3}\) | \(\dfrac{3}{2}\) |
| \(4\) | \(\dfrac{1}{4}\)(\(4 = \dfrac{4}{1}\) なのでひっくり返すと \(\dfrac{1}{4}\)) |
| \(-\dfrac{3}{5}\) | \(-\dfrac{5}{3}\)(符号はそのまま) |
一次式を数で割るときも、逆数をかける形に直す。
分数の係数を含む一次式の計算¶
足し算・引き算(通分が必要)¶
通分とは(小学校の復習)
分母が違う分数を足したり引いたりするとき、分母をそろえる操作を通分という。
手順: 1. 分母の最小公倍数を見つける 2. 各分数の分子・分母に同じ数をかけて分母をそろえる 3. 分子どうしを計算する
例: \(\dfrac{1}{2} + \dfrac{1}{3}\)
- 分母 \(2\) と \(3\) の最小公倍数は \(6\)
- \(\dfrac{1}{2} = \dfrac{3}{6}\)、\(\dfrac{1}{3} = \dfrac{2}{6}\)
- \(\dfrac{3}{6} + \dfrac{2}{6} = \dfrac{5}{6}\)
文字式でも同じ手順で通分する。
文字式での通分の例:
通分後の分子の計算に注意
\(\dfrac{x-2}{4}\) に \(3\) をかけると \(\dfrac{3(x-2)}{12} = \dfrac{3x - 6}{12}\)
カッコを外し忘れないこと。マイナスがついているときは特に注意。
かけ算(数 × 分数の係数の式)¶
一次式の利用¶
等式の性質(方程式への橋渡し)¶
一次式の計算は、これから学ぶ方程式(\(x\) を求める計算)の土台になる。 式を正しく変形できるよう、計算に慣れておこう。
例題¶
例題1 同類項をまとめる¶
次の式を計算せよ。
解答
\(x\) の項と定数項をそれぞれまとめる。
例題2 一次式の加法・減法¶
次の計算をせよ。
解答
(1) カッコを外して同類項をまとめる。
(2) 引き算のカッコを外す(中の符号がすべて逆になる)。
例題3 一次式と数の乗除¶
次の計算をせよ。
解答
(1) 分配法則でカッコを外す。
(2) 分配法則(マイナスをかけると符号が逆になる)。
(3) 各項を \(4\) で割る。
例題4 分数の係数を含む乗除¶
次の計算をせよ。
解答
(1) 分配法則で各項に \(\dfrac{1}{4}\) をかける。
(2) \(\div \dfrac{3}{2}\) は \(\times \dfrac{2}{3}\)(逆数)に直す。
例題5 分数の係数を含む加減(通分あり)¶
次の計算をせよ。
解答
(1) 分母 \(3\) と \(6\) の最小公倍数は \(6\)。
(2) 分母 \(2\) と \(3\) の最小公倍数は \(6\)。
分子の計算の注意点
\(-2(x+1) = -2x - 2\) と展開してから計算する。ひき算のカッコを外し忘れないこと。
例題6 加減乗除の混合¶
次の計算をせよ。
解答
それぞれ分配法則でカッコを外してから、同類項をまとめる。
例題7 数字を代入する¶
\(x = -3\) のとき、\(4x + 7\) の値を求めよ。
解答
\(x\) に \(-3\) を代入する。負の数を代入するときは必ずカッコをつける。
自分でやってみる¶
解いたら「答えを確認」で確かめよう。
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間違えやすいポイント¶
よくあるミス
- 引き算でカッコを外すとき、中の符号を逆にし忘れる
- 分配法則で、カッコの中の一部の項だけにしかかけない
- 通分後、分子のカッコを展開するときマイナスをかけ忘れる
- 負の数を代入するときにカッコをつけない
まとめ¶
一次式の計算のポイント
| 内容 | ポイント |
|---|---|
| 同類項 | 文字の部分が同じ項をまとめる。係数だけを計算。 |
| 加法・減法 | カッコを外してから同類項をまとめる。引き算は符号が逆になる。 |
| 数 × 一次式 | 分配法則でカッコ内の全項にかける。 |
| 一次式 ÷ 数 | 各項を割る。分数で割るときは逆数をかける。 |
| 分数の加減 | 通分(最小公倍数で分母をそろえる)してから計算。 |
| 代入 | 負の数を代入するときは必ずカッコをつける。 |
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