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  1. 数学
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  4. データの活用(1年)

度数分布とヒストグラム

たくさんのデータは、そのままでは傾向が見えません。度数分布表やヒストグラムに整理し、代表値や相対度数を使うと、データの特徴を数や形で読み取れるようになります。

この単元でできるようになること

  • 度数分布表を作れる(階級の「以上・未満」を正しく使える)
  • ヒストグラムの特徴を説明できる
  • 相対度数・累積度数を求められる
  • 平均値・中央値・最頻値・範囲を求められる
  • 目的に合った代表値を選べる

前に習ったこと

始める前に、次の問題が解けるか確かめよう。

問題を読み込んでいます…

基本を理解する

たくさんのデータを整理する

\(30\) 人分のテストの点数が並んでいても、そのままでは特徴が分かりません。 いくつかの区間に分けて数えると、全体の様子が見えてきます。

用語

用語 意味
階級 データを分ける区間(例:\(50\) 点以上 \(60\) 点未満)
階級の幅 区間の広さ(上の例では \(10\))
階級値 階級のまん中の値(上の例では \(55\))
度数 その階級に入るデータの個数
度数分布表 階級と度数をまとめた表

階級は「以上〜未満」

\(50\) 以上 \(60\) 未満の階級に、\(60\) は入りません。\(60\) は次の階級に入ります。 境目の値をどちらに入れるか迷ったら、「以上のほうに入る」と覚えましょう。

度数分布表の作り方

例 15人の握力(kg)

\[ 28,\ 31,\ 25,\ 36,\ 33,\ 29,\ 35,\ 22,\ 34,\ 27,\ 32,\ 30,\ 38,\ 26,\ 34 \]

階級の幅を \(5\) kg にして表を作ります。

階級(kg) 階級値 度数(人)
\(20\) 以上 \(25\) 未満 \(22.5\) \(1\)
\(25\) 以上 \(30\) 未満 \(27.5\) \(4\)
\(30\) 以上 \(35\) 未満 \(32.5\) \(6\)
\(35\) 以上 \(40\) 未満 \(37.5\) \(4\)
合計 \(15\)

作ったら必ず合計を確認

度数の合計が、もとのデータの個数と一致するか確かめましょう。 合わなければ、どこかで数え落としか二重数えがあります。

相対度数と累積度数

相対度数

\[ \boxed{\text{相対度数} = \frac{\text{その階級の度数}}{\text{度数の合計}}} \]

全体の中でどれくらいの割合かを表します。合計すると \(1\) になります。

個数が違うグループを比べるときに使います。

例 A組 \(30\) 人中 \(12\) 人、B組 \(40\) 人中 \(14\) 人。 人数ではA組が少ないですが、割合は

\[ \text{A組} = \frac{12}{30} = 0.4, \qquad \text{B組} = \frac{14}{40} = 0.35 \]

A組のほうが割合は大きいと分かります。

累積度数

その階級までの度数を足していった値です。 「\(30\) kg 未満は何人か」といった問いに答えられます。

ヒストグラム

度数分布表を柱状のグラフにしたものです。

棒グラフとの違い

  • ヒストグラム … 柱と柱の間をあけない(階級が連続しているため)
  • 棒グラフ … 間をあける(項目がばらばらのため)

代表値

データ全体を1つの数で表したものを代表値といいます。

3つの代表値

代表値 求め方
平均値 合計 ÷ 個数
中央値(メジアン) 小さい順に並べたときのまん中の値
最頻値(モード) いちばん多く出てくる値

中央値の求め方

  • 奇数個 … ちょうどまん中の値
  • 偶数個 … まん中の2つの平均

例 \(3, 5, 8, 9, 12\)(5個)→ 中央値は \(8\) 例 \(3, 5, 8, 9\)(4個)→ 中央値は \(\dfrac{5+8}{2} = 6.5\)

度数分布表からの求め方

代表値 表からの求め方
平均値 \(\dfrac{(\text{階級値} \times \text{度数}) \text{の合計}}{\text{度数の合計}}\)
最頻値 度数がいちばん多い階級の階級値

表から求めた平均は「およその値」

表から求めるときは、その階級のデータをすべて階級値とみなして計算します。 そのため、もとのデータから求めた平均とは少しずれます。 ラボで両方の値を見比べてみてください。

どの代表値を使うか

極端な値があるときは中央値

\(5\) 人の所持金が \(100,\ 200,\ 300,\ 400,\ 10000\) 円のとき

  • 平均値 … \(2200\) 円
  • 中央値 … \(300\) 円

\(1\) 人だけ極端に多いため、平均値は実態とかけはなれます。 こういうときは中央値のほうが「ふつう」を表します。

範囲

範囲(レンジ)

\[ \boxed{\text{範囲} = \text{最大値} - \text{最小値}} \]

データの散らばりの大きさを表す、いちばん簡単な方法です。

動かして確かめる

データを入れて階級の幅を動かすと、表とヒストグラムがその場で変わります。 同じデータでも、階級の幅で山の形が変わることを確かめてください。

自分でやってみる

解いたら「答えを確認」で確かめよう。

問題を読み込んでいます…

まとめ

  • 階級は「以上〜未満」。境目の値は以上のほうに入る
  • 度数の合計は、もとのデータの個数と一致する
  • 相対度数 \(=\) 度数 ÷ 合計。人数が違うグループを比べるときに使う
  • ヒストグラムは柱の間をあけない
  • 代表値は平均値・中央値・最頻値。極端な値があるときは中央値
  • 表から求めた平均は、階級値を使うためおよその値

2年生では 確率、3年生では 標本調査 へつながります。


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