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相似の証明

相似の証明では、等しい角や等しい辺の比を2組見つけ、それぞれの根拠を書いてから、相似条件で結論を述べます。根拠には、共通な角・平行線の同位角や錯角・対頂角がよく使われます。

この単元でできるようになること

  • 相似の証明の書き方(仮定・結論・根拠・相似条件)がわかる
  • 共通な角・平行線の角・対頂角を根拠に使える
  • 2組の角が等しいことから相似を証明できる
  • 2組の辺の比とその間の角から相似を証明できる

前に習ったこと

始める前に、次の問題が解けるか確かめよう。

問題を読み込んでいます…

基本を理解する

証明の書き方の基本

相似の証明では、次の構造で書く。

証明の構造

  1. 仮定(与えられた条件を整理する)
  2. 結論(示したいことを明確にする)
  3. 証明(根拠を明示しながら筋道を立てる)

証明の最後は必ず「〇〇の相似条件より、\(\triangle \square\square \sim \triangle \triangle\triangle\)」で締める。

よく出るパターン

証明でよく使う等角の根拠をまとめる。

等角の根拠(よく使う3つ)

根拠 内容
共通角 2つの三角形に同じ角が含まれる
平行線の同位角・錯角 \(\ell \parallel m\) のとき同位角・錯角は等しい
対頂角 2直線が交わるとき対頂角は等しい
共通な角 △ABC の中に △ADE がある。∠A は2つの三角形に共通。 A B C D E
① 共通な角
平行線の同位角 DE ∥ BC のとき、同位角 ∠ADE と ∠ABC は等しい。 A B C D E
② 平行線の同位角
対頂角 2直線 AC と BD が点 O で交わる。対頂角 ∠AOB と ∠COD は等しい。 O A B C D
③ 対頂角

例題

例題1 共通角+平行線 → AA 相似

\(\triangle ABC\) で \(DE \parallel BC\)(D は辺 AB 上、E は辺 AC 上)のとき、\(\triangle ADE \sim \triangle ABC\) を証明せよ。

DE ∥ BC の三角形 △ABC の辺 AB 上に D、AC 上に E があり、DE ∥ BC。∠A は共通、∠ADE = ∠ABC(同位角)。 A B C D E
証明

仮定: \(DE \parallel BC\)

結論: \(\triangle ADE \sim \triangle ABC\)

証明:

\(\angle DAE\) は \(\triangle ADE\) と \(\triangle ABC\) に共通。\(\cdots\) ①

\(DE \parallel BC\) より、同位角が等しいので

\[ \angle ADE = \angle ABC \quad \cdots ② \]

①②より、2組の角がそれぞれ等しい(AA 相似)から

\[ \triangle ADE \sim \triangle ABC \]

例題2 対頂角+平行線 → AA 相似

\(AB \parallel DC\) で、直線 AC と BD が点 O で交わるとき、\(\triangle OAB \sim \triangle OCD\) を証明せよ。

AB ∥ DC で、AC と BD が O で交わる図 線分 AC と BD が点 O で交わり、AB ∥ DC。∠OAB = ∠OCD(錯角、1本の印)、∠AOB = ∠COD(対頂角、2本の印)。 O A B C D
証明

仮定: \(AB \parallel DC\)

結論: \(\triangle OAB \sim \triangle OCD\)

証明:

\(AB \parallel DC\) より、錯角が等しいので

\[ \angle OAB = \angle OCD \quad \cdots ① \]

対頂角は等しいので

\[ \angle AOB = \angle COD \quad \cdots ② \]

①②より、2組の角がそれぞれ等しい(AA 相似)から

\[ \triangle OAB \sim \triangle OCD \]

例題3 辺を共有する2つの三角形の相似証明(SAS 利用)

D は辺 AB の延長上、E は辺 AC の延長上の点で、\(AB=6\)、\(AC=4\)、\(AD=9\)、\(AE=6\) のとき、\(\triangle ABC \sim \triangle ADE\) を証明せよ。

AB = 6、AC = 4、AD = 9、AE = 6 D は AB の延長上、E は AC の延長上の点。AB = 6、AC = 4、AD = 9、AE = 6。∠A は2つの三角形に共通。 A B C D E 6 4 AD = 9、AE = 6
証明

仮定: \(AB=6\)、\(AC=4\)、\(AD=9\)、\(AE=6\)

結論: \(\triangle ABC \sim \triangle ADE\)

証明:

辺の比を確認する。

\[ \frac{AB}{AD} = \frac{6}{9} = \frac{2}{3}, \quad \frac{AC}{AE} = \frac{4}{6} = \frac{2}{3} \]

よって

\[ \frac{AB}{AD} = \frac{AC}{AE} \quad \cdots ① \]

\(\angle BAC\) は \(\triangle ABC\) と \(\triangle ADE\) に共通。\(\cdots\) ②

①②より、2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい(SAS 相似)から

\[ \triangle ABC \sim \triangle ADE \]

自分でやってみる

解いたら「答えを確認」で確かめよう。

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まとめ

相似の証明でよく使う根拠

根拠 使う場面
共通角 2つの三角形が頂角を共有するとき
平行線の同位角・錯角 \(DE \parallel BC\) などの平行条件があるとき
対頂角 2直線が1点で交わるとき

証明の手順

  1. 等しい角(または辺の比)を2組見つける
  2. それぞれに番号をつけて根拠を明示する
  3. 相似条件(AA または SAS)を述べて結論を書く

理解度チェック

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