LESSON 1 / 1
確率の求め方¶
どの場合も同じ程度に起こると考えられるとき、確率は「あることがらが起こる場合の数 ÷ 起こりうるすべての場合の数」で求められます。もれや重なりなく数えるために、樹形図や表を使います。
この単元でできるようになること¶
- 確率の意味と求め方を説明できる
- 樹形図や表を使って、場合の数をもれなく数えられる
- さいころ2個・コイン・くじ・玉の確率を求められる
- 「少なくとも」の確率を、起こらない確率を使って求められる
前に習ったこと¶
始める前に、次の問題が解けるか確かめよう。
問題を読み込んでいます…
基本を理解する¶
確率とは¶
確率は「あることがどれくらい起こりやすいか」を数で表したものです。
確率の求め方
ただし、どの場合も同様に確からしいことが必要です。
「同様に確からしい」とは¶
どの結果も同じくらい起こりやすいということです。
- ✅ ふつうのさいころ … \(1\)〜\(6\) はどれも同じくらい出る
- ✅ ふつうのコイン … 表と裏は同じくらい出る
- ❌ ゆがんださいころ … 特定の目が出やすい
よくある勘違い
「明日雨が降るか降らないかの2通りだから、確率は \(\dfrac{1}{2}\)」はまちがいです。 雨と晴れは同様に確からしくありません。確率の公式が使えるのは、どれも同じくらい起こるときだけです。
確率のとりうる範囲¶
- 確率が \(0\) … 絶対に起こらない
- 確率が \(1\) … 必ず起こる
数え上げの道具¶
① 樹形図¶
順番に枝分かれさせて、もれなく数えます。コインやくじの問題で使います。
例 コインを2回投げる
全部で \(4\) 通りです。
② 表(2次元の表)¶
さいころ2個のように、2つのものを組み合わせるときに便利です。\(6 \times 6 = 36\) 通りを一覧にできます。
どちらを使うか
- 樹形図 … 順番に選ぶとき、3回以上のとき
- 表 … 2つのものを組み合わせるとき(さいころ2個など)
さいころ2個の問題¶
さいころ2個は \(6 \times 6 = 36\) 通り。これは覚えてしまいましょう。
例題1¶
大小2つのさいころを投げるとき、次の確率を求めなさい。
- 目の和が \(7\) になる確率
- 同じ目が出る確率
- 目の和が \(10\) 以上になる確率
解答
全部で \(36\) 通りです。
(1) 和が \(7\) になるのは \((1,6),(2,5),(3,4),(4,3),(5,2),(6,1)\) の \(6\) 通り。
(2) 同じ目は \((1,1),(2,2),(3,3),(4,4),(5,5),(6,6)\) の \(6\) 通り。
(3) 和が \(10\) 以上は \((4,6),(5,5),(5,6),(6,4),(6,5),(6,6)\) の \(6\) 通り。
\((1,6)\) と \((6,1)\) は別のもの
大小2つのさいころは区別します。 \((1,6)\)「大が1、小が6」と \((6,1)\)「大が6、小が1」は別の場合です。 ここを一緒にすると、場合の数が足りなくなります。
「少なくとも」の問題 — 余事象¶
「少なくとも1つは〜」という問題は、そうでない場合を数えるほうが速いことが多いです。
余事象
例題2¶
大小2つのさいころを投げるとき、少なくとも1つは \(6\) が出る確率を求めなさい。
解答
そのまま数えると大変です。「\(6\) が1つも出ない」を数えます。
2つとも \(6\) 以外(\(1\)〜\(5\) の5通り)なので
\(6\) が1つも出ない確率は \(\dfrac{25}{36}\)。よって
確かめ 直接数えると、6が出るのは「大が6」6通り+「小が6」6通り−「両方6」1通り \(= 11\) 通り。合っています。
コインの問題¶
コイン \(n\) 枚を投げると \(2^n\) 通りです。
| 枚数 | 場合の数 |
|---|---|
| \(1\) 枚 | \(2\) 通り |
| \(2\) 枚 | \(4\) 通り |
| \(3\) 枚 | \(8\) 通り |
| \(4\) 枚 | \(16\) 通り |
例題3¶
コインを3枚投げるとき、次の確率を求めなさい。
- 3枚とも表が出る確率
- 表がちょうど1枚出る確率
解答
全部で \(2^3 = 8\) 通り。書き出すと (表表表)(表表裏)(表裏表)(表裏裏)(裏表表)(裏表裏)(裏裏表)(裏裏裏)
(1) 3枚とも表は \(1\) 通り。
(2) 表がちょうど1枚は(表裏裏)(裏表裏)(裏裏表)の \(3\) 通り。
くじ・玉を取り出す問題¶
同じ色でも1つずつ区別する
赤玉2個、白玉1個が入っている袋でも、赤玉は赤1、赤2と区別して数えます。 区別しないと「同様に確からしい」が成り立たなくなります。
例題4¶
赤玉 \(2\) 個、白玉 \(3\) 個が入った袋から、玉を \(1\) 個取り出すとき、赤玉が出る確率を求めなさい。
解答
玉は全部で \(5\) 個、どれも同じように取り出されます。
例題5¶
赤玉 \(2\) 個、白玉 \(2\) 個の袋から、続けて2個取り出します(もどさない)。2個とも赤玉である確率を求めなさい。
解答
赤を \(\text{赤}_1,\text{赤}_2\)、白を \(\text{白}_1,\text{白}_2\) と区別します。
1個目は \(4\) 通り、2個目は残りの \(3\) 通りなので
2個とも赤になるのは \((\text{赤}_1,\text{赤}_2)\) と \((\text{赤}_2,\text{赤}_1)\) の \(2\) 通り。
動かして確かめる¶
さいころ2個の \(36\) 通りを表にして、条件にあてはまるマスに色をつけます。 「実験してみる」では、実際にふった割合が理論の確率へ近づくようすを見られます。
自分でやってみる¶
解いたら「答えを確認」で確かめよう。
問題を読み込んでいます…
まとめ¶
- 確率 \(= \dfrac{\text{あてはまる場合}}{\text{すべての場合}}\)(同様に確からしいとき)
- \(0 \leqq\) 確率 \(\leqq 1\)
- さいころ2個は \(36\) 通り、コイン \(n\) 枚は \(2^n\) 通り
- \((1,6)\) と \((6,1)\) は別の場合。同じ色の玉も区別する
- 「少なくとも」は余事象(\(1 -\) そうでない確率)が速い
- 数えるときは樹形図か表でもれなく
理解度チェック¶
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