LESSON 1 / 3
比例・反比例とその式¶
ともなって変わる2つの量のうち、「一方が2倍・3倍になると、もう一方も2倍・3倍になる」関係が比例、「\(\dfrac{1}{2}\) 倍・\(\dfrac{1}{3}\) 倍になる」関係が反比例です。式で表すと \(y = ax\)、\(y = \dfrac{a}{x}\) になります。
この単元でできるようになること¶
- 比例・反比例の意味を説明できる
- 表から、比例・反比例・どちらでもないかを判断できる
- 1組の \(x\)、\(y\) の値から比例・反比例の式を求められる
- 式を使って、\(x\) や \(y\) の値を求められる
- 身のまわりの比例・反比例の関係を式に表せる
前に習ったこと¶
始める前に、次の問題が解けるか確かめよう。
問題を読み込んでいます…
基本を理解する¶
比例とは何か¶
身近な例で考える¶
1本 \(80\) 円のジュースを \(x\) 本買う。合計金額 \(y\) 円はどうなるか。
| \(x\)(本) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| \(y\)(円) | 80 | 160 | 240 | 320 | 400 |
\(x\) が 2倍になると \(y\) も 2倍、\(x\) が 3倍になると \(y\) も 3倍…
比例の定義
\(x\) が \(n\) 倍になると \(y\) も \(n\) 倍になる関係を「\(y\) は \(x\) に比例する」という。
このとき必ず次の式で表せる:
比例の確認方法: \(\dfrac{y}{x}\) が常に一定(\(= a\))かどうかを調べる。
反比例とは何か¶
身近な例で考える¶
面積が \(24\) cm² の長方形で、縦の長さ \(x\) cm と横の長さ \(y\) cm の関係。
| \(x\)(cm) | 1 | 2 | 3 | 4 | 6 | 8 | 12 | 24 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| \(y\)(cm) | 24 | 12 | 8 | 6 | 4 | 3 | 2 | 1 |
\(x\) が 2倍になると \(y\) は \(\dfrac{1}{2}\) 倍に、\(x\) が 3倍になると \(y\) は \(\dfrac{1}{3}\) 倍に…
反比例の定義
\(x\) が \(n\) 倍になると \(y\) が \(\dfrac{1}{n}\) 倍になる関係を「\(y\) は \(x\) に反比例する」という。
このとき必ず次の式で表せる:
反比例の確認方法: \(x \times y\) が常に一定(\(= a\))かどうかを調べる。
比例か・反比例か・どちらでもないかの判断¶
| 表 | \(\dfrac{y}{x}\) | \(x \times y\) | 判断 |
|---|---|---|---|
| \((1, 3)、(2, 6)、(3, 9)\) | \(3\)(一定) | \(3, 12, 27\) | 比例 \(y = 3x\) |
| \((1, 12)、(2, 6)、(3, 4)\) | \(12, 3, \dfrac{4}{3}\) | \(12\)(一定) | 反比例 \(y = \dfrac{12}{x}\) |
| \((1, 3)、(2, 4)、(3, 5)\) | \(3, 2, \dfrac{5}{3}\) | \(3, 8, 15\) | どちらでもない |
判断の手順
- \(\dfrac{y}{x}\) が一定 → 比例(\(y = ax\) の形)
- \(x \times y\) が一定 → 反比例(\(y = \dfrac{a}{x}\) の形)
- どちらも一定でない → 比例でも反比例でもない
比例の式の決定¶
基本手順¶
「\(y\) は \(x\) に比例する」とわかったとき、\(y = ax\) とおいて、与えられた点(\(x\) と \(y\) の値の組)を代入し、\(a\) を求める。
例:\(y\) は \(x\) に比例し、\(x = 3\) のとき \(y = 12\)
\(y = ax\) に \(x = 3\)、\(y = 12\) を代入して \(12 = 3a\)、\(a = 4\)。よって \(y = 4x\)
反比例の式の決定¶
「\(y\) は \(x\) に反比例する」とわかったとき、\(y = \dfrac{a}{x}\) とおいて代入する。
例:\(y\) は \(x\) に反比例し、\(x = 4\) のとき \(y = 6\)
\(y = \dfrac{a}{x}\) に代入して \(6 = \dfrac{a}{4}\)、\(a = 24\)。よって \(y = \dfrac{24}{x}\)
グラフの特徴¶
比例のグラフ¶
\(y = ax\) のグラフは原点を通る直線。
比例のグラフのポイント
- 必ず原点(\(0, 0\))を通る
- \(a > 0\) → 右上がりの直線
- \(a < 0\) → 右下がりの直線
- \(a\) の絶対値が大きいほど傾きが急
反比例のグラフ¶
\(y = \dfrac{a}{x}\) のグラフは双曲線(2本の曲線)。
反比例のグラフのポイント
- 原点を通らない(\(x=0\) で定義されない)
- 2本の曲線(双曲線)になる
- \(a > 0\) → 第1・第3象限
- \(a < 0\) → 第2・第4象限
- \(x\) 軸・\(y\) 軸に近づくが交わらない
例題¶
例題1 比例か反比例かを判断する¶
次の表を見て、\(y\) が \(x\) に比例するか、反比例するか、どちらでもないかを答えよ。また比例・反比例であれば式を求めよ。
(1)
| \(x\) | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|
| \(y\) | 5 | 10 | 15 | 20 |
(2)
| \(x\) | 1 | 2 | 3 | 6 |
|---|---|---|---|---|
| \(y\) | 12 | 6 | 4 | 2 |
(3)
| \(x\) | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|
| \(y\) | 2 | 5 | 10 | 17 |
解答
(1) \(\dfrac{y}{x} = \dfrac{5}{1} = \dfrac{10}{2} = \dfrac{15}{3} = 5\)(一定)
→ 比例。\(y = 5x\)
(2) \(x \times y = 1\times12 = 2\times6 = 3\times4 = 6\times2 = 12\)(一定)
→ 反比例。\(y = \dfrac{12}{x}\)
(3) \(\dfrac{y}{x} = 2,\ \dfrac{5}{2},\ \dfrac{10}{3},\ \dfrac{17}{4}\)(変化)、\(xy = 2,10,30,68\)(変化)
→ どちらでもない
例題2 比例の式を求める(基本)¶
\(y\) は \(x\) に比例し、\(x = 5\) のとき \(y = -20\) である。\(y\) を \(x\) の式で表せ。また \(x = 3\) のときの \(y\) の値を求めよ。
解答
\(y = ax\) とおく。\(x = 5,\ y = -20\) を代入:
よって \(y = -4x\)
\(x = 3\) のとき:\(y = -4 \times 3 = -12\)
例題3 反比例の式を求める(基本)¶
\(y\) は \(x\) に反比例し、\(x = -3\) のとき \(y = 8\) である。\(y\) を \(x\) の式で表せ。また \(x = 6\) のときの \(y\) の値を求めよ。
解答
\(y = \dfrac{a}{x}\) とおく。\(x = -3,\ y = 8\) を代入:
よって \(y = \dfrac{-24}{x}\)
\(x = 6\) のとき:\(y = \dfrac{-24}{6} = -4\)
例題4 グラフから式を決定する¶
下のグラフ上の点 \(P\) の座標が \((-2,\ 6)\) であるとき、比例・反比例の式を求めよ。
(1) \(y\) は \(x\) に比例する
(2) \(y\) は \(x\) に反比例する
解答
(1) \(y = ax\) に \(x = -2,\ y = 6\) を代入:
\(y = -3x\)
(2) \(y = \dfrac{a}{x}\) に \(x = -2,\ y = 6\) を代入:
\(y = \dfrac{-12}{x}\)
例題5 条件が2段階の問題¶
\(y\) は \(x\) に比例し、\(x = 2\) のとき \(y = -6\) である。\(y = 9\) のときの \(x\) の値を求めよ。
解答
\(y = ax\) に \(x=2,\ y=-6\) を代入:
\(y = -3x\) に \(y = 9\) を代入:
例題6 実生活への応用(比例)¶
ガソリン \(1\) L で \(15\) km 走る車がある。
(1) 走れる距離 \(y\) km は、ガソリンの量 \(x\) L に比例することを確認し、式を求めよ。
(2) \(45\) km 走るのに必要なガソリンの量を求めよ。
(3) \(8\) L のガソリンで走れる距離を求めよ。
解答
(1) \(x\) L で \(15x\) km 走れるので \(y = 15x\)。
\(\dfrac{y}{x} = 15\)(一定)なので比例。\(y = 15x\)
(2) \(15x = 45 \implies x = 3\) L
(3) \(y = 15 \times 8 = 120\) km
例題7 実生活への応用(反比例)¶
面積が \(48\) cm² の三角形の底辺 \(x\) cm と高さ \(y\) cm の関係を考える。
(1) \(y\) は \(x\) に反比例することを確認し、式を求めよ。
(2) 底辺が \(8\) cm のとき、高さを求めよ。
(3) 高さが \(6\) cm のとき、底辺を求めよ。
解答
(1) 三角形の面積 \(= \dfrac{1}{2} \times x \times y = 48\)
\(xy = 96\) (一定)なので反比例。\(y = \dfrac{96}{x}\)
(2) \(y = \dfrac{96}{8} = 12\) cm
(3) \(6 = \dfrac{96}{x} \implies x = 16\) cm
自分でやってみる¶
解いたら「答えを確認」で確かめよう。
問題を読み込んでいます…
間違えやすいポイント¶
よくある間違い
- \(a\) の符号のミス:\(x=-3,\ y=6\) のとき \(a = -3 \times 6 = -18\)(反比例)を \(+18\) にしてしまう
- 比例と反比例の確認を逆にする:\(\dfrac{y}{x}\) は比例、\(xy\) は反比例で確認
- \(x=0\) を代入しようとする:反比例 \(y = \dfrac{a}{x}\) は \(x = 0\) で定義されない
- グラフが通る点を 1 点だけ確認して終わりにする:式が決まったら別の点でも確認する
まとめ¶
比例・反比例の式の決定まとめ
| 比例 | 反比例 | |
|---|---|---|
| 定義 | \(x\) が \(n\) 倍 → \(y\) も \(n\) 倍 | \(x\) が \(n\) 倍 → \(y\) は \(\frac{1}{n}\) 倍 |
| 式 | \(y = ax\) | \(y = \dfrac{a}{x}\) |
| 確認 | \(\dfrac{y}{x}\) が一定 | \(x \times y\) が一定 |
| グラフ | 原点を通る直線 | 原点を通らない双曲線 |
| 式の決定 | \(y = ax\) に \(1\) 組の値を代入して \(a\) を求める | \(y = \dfrac{a}{x}\) に \(1\) 組の値を代入して \(a\) を求める |
理解度チェック¶
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